REPORT

2024.11.26

【イベントレポート】「偉人の人生を追体験!タイムトラベルワークショップ -Appleの創業者で元CEOのスティーブ・ジョブズの働く哲学を探ろう!-」を開催しました

働く環境を変え、働き方を変え、生き方を変えることをテーマに掲げるWORK MILL(ワークミル)プロジェクトでは、「はたらく」の多様な可能性を探るイベントを開催しています。今回は、オカムラCo-Riz LABO(東京・京橋)で、登壇者に株式会社Bulldozerの 代表取締役運転手/パラダイムシフター尾和 恵美加(おわ えみか)さんを招き、偉人の人生を追体験する「タイムトラブルワークショップ」を開催しました。

タイムトラベルワークショップの開催は今回が3回目で、第1回はホテルニューオータニ創始者の大谷米太郎、第2回は日本資本主義の父として有名な渋沢栄一、そして今回はApple創業者であるスティーブ・ジョブズを取り上げました。

 

 

■タイムトラベルワークショップとは?
後世に名を残す歴史的な偉人は、一体どのような時代の中で、どのような哲学を持っていたのでしょうか?偉人の生い立ち、性格、家族との関係性、取り組み…その人生を自分に置き換えて“追体験”してみることで、価値創出やイノベーションの土台となる自身のDNAや、才能を最大化させるためのヒントを発見するワークショップです。

人気シリーズのタイムトラベルワークショップで司会進行を務める株式会社Bulldozerのお二人。

■スティーブジョブズの人生を追体験

偉人の人生と自身の人生とを照らし合わせることで、自分の起源や哲学をメタ認知できる。

ワークショップではジョブズの人生を「幼少期~青年期」、「Apple創業~退任」、「ピクサー買収~晩年」にわけて、それぞれの時代に残したジョブズの名言を取り上げながら、なぜジョブズがそのような言葉を残したのか、時代背景や環境からジョブズがどのような影響を受けたのかなど予想しワークシートへ記入。グループディスカッションを通して自分だけの視点ではなく他者の視点や考えを取り入れ多角的な視点で理解を深めました。

グループディスカッションで意見交換する参加者の皆さん。

ジョブズといえば、数え切れないほど名言を残していますが、当日は以下3つの名言を取り上げました。

 

「誰もが持っている最も貴重な資源は時間だ。」

My favorite things in life don’t cost any money. It’s really clear that the most precious resource we all have is time.

学生時代からジョブズは興味のある授業には没頭する反面、興味のない授業には全く出席しなかったのだそう。ジョブズは人生のなかで一貫して「時間の価値」を強調しており、自分が興味のないこと、つまらないと感じることに時間を費やすことは避けようと話しています。「If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today? (もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?)」という言葉もスタンフォード大学卒業式のスピーチで残している名言です。

 

「シンプルであることは、複雑であることよりも難しい。」

Simple can be harder than complex. You have to work hard to get your thinking clean to make it simple. But it’s worth it in the end because once you get there, you can move mountains.

Apple

大学時代のジョブズはカリグラフィーに心を奪われます。カリグラフィーとは西洋の書法で、日本でいうところの書道にあたるものですが、美しく文字を書くというカリグラフィーの経験は、シンプルで、使いやすく、美しく洗練されたAppleブランドの根幹ともいうべき、デザインを重んじる世界観に影響を与えていると考えられます。

 

ハングリーであれ、愚か者であれ。」

Stay Hungry. Stay Foolish.

2005年米スタンフォード大学の卒業式で行ったジョブズのスピーチは、ビジネスパーソンであれば一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。なかでもスピーチの締めの言葉として「Stay Hungry. Stay Foolish」はとても有名な言葉ですね。この言葉を象徴するジョブズの行動として、ジョブズはAppleのCEO就任中、基本給与として年1ドルしか受け取っていなかったこと、そしてディズニーがピクサーを買収した時もジョブズはディズニーの個人筆頭株主になったにも関わらず役員報酬は辞退していたことを挙げ、これはお金よりもビジョンや意義を重視し、自分の心に忠実に従ったジョブズの人生観がよく表れているとワークショップで紹介をされました。

ジョブズの名言を通して、ワークシートに内省した内容を書き出す参加者皆さんの様子。

最後に参加された皆さんからは以下のような感想をいただきました。

・誰もが知っている偉人の話を伺い、参加者皆さんとのリフレクションによって自分の思想も明確にできた。
・長い時間をかけて考えるのではなく、短時間で考えるというこのフレームワークが、本音を飾らず浮き彫りにできるということが気付きでした。
・自分の軸をもつことが大切だと感じた。明日から自分も軸をもてるように取り組みたいと思う。

 

司会進行を担当した宮野さんも、「ジョブズの人生からビジネス解釈された書籍は多いですが、自身の人生や仕事観、哲学と照らし合わせて、偉人の人生から自分のことを考えるという機会は少ないのではないでしょうか。偉人の人生を追体験し自分を見つめ直すことで、それがバネのようなレバレッジとなって考えることができたのではないでしょうか。」と最後に感想を述べました。

 

最後に参加者の皆さんと記念撮影。

ワークショップの最後に、参加者の皆さんの感想、イベントを通しての気付きとしては以下回答をいただきました。

【アンケートに記入された内容】

・短時間ワークの方が本質的になることに気付けた。

・自分の欲求のまま、はたらくことが大切。

・考えすぎず、思ったままにアウトプットできて良かった。

・年齢を重ねると変な理由を出して複雑にしてしまっていると思います。「それは、自分がやりたいことですか?」と問いながら働いていきたい。

イベント後も参加者の皆さん同士、ネットワーキングで盛り上がる様子。

スティーブ・ジョブズという偉人の人生に触れ、もっと毎日のはたらく時間を大切に過ごさなければと感じました。ちなみに人間の一生は、0歳から80歳までとして、80年間は長く感じますが、実際たった4,000週間程度しかないそうです。そう聞くと人生なんてあっという間なのだと実感します。自分の好奇心や信念に従い、自分がやりたいことに向き合って働いていきたいですね。

 

テキスト:赤星 昭江
写真:株式会社ATOMica、株式会社オカムラ

 

- 登壇者

尾和 恵美加(おわ えみか)

株式会社Bulldozer 代表取締役運転手/パラダイムシフター

1990年生まれ、神奈川県出身。学習院大学卒業後、日本IBMに入社。コンサルタント職ながら“右脳爆発系”というあだ名がついた挫折をきっかけに、AIがシンギュラリティを迎えた時代の人間の価値を考えるようになる。デンマーク留学中に、人間の価値は感動を創出することだという解に辿り着き、それを可能にする「オリジンベースド・アートシンキング」を開発し、2018年に株式会社Bulldozerを創業。クライアントは日本を代表する世界的メーカーから動物園まで幅広く、日経225の15%の企業への提供実績をもつ。中計策定〜事業部ビジョンまで、当事者がワクワクする未来ビジョンとして策定することで自分ごと化を促し、熱量を組織内に広げながら考える組織にするのが得意。

■イベント概要
開催内容:偉人の人生を追体験!タイムトラベルワークショップ -Appleの創業者で元CEOのスティーブ・ジョブズの働く哲学を探ろう!-
開催日時:2024年11月26日(火)17:00-19:00
開催会場:株式会社オカムラ Co-Riz LABO(東京都中央区京橋2-1-3 京橋トラストタワー11階)
参加費用:無料

■今回の出張先「Co-Riz LABO」とは?
リモートで誰とも会わずに一人で仕事が完結できるようになった昨今、オフィスに求められる真の価値は「感情共有体験」ができることである。例えばフリーアドレス導入により、座席を自由に選択できるようになったが、その分チームへの帰属意識が薄れてしまわないよう、部署の拠り所となる場「BUSHITSU」が必要になる。シェルフややぐらを用いた仕切りは、チーム内の一体感を高め、同時にチーム間のコミュニケーションを促進する。また、超集中空間では、研究データを元に最適な室温や香り、音などが設定されており、誰にも邪魔されない最も集中しやすい環境で仕事ができる。多様な環境を用意し、ワーカーが各々のベストな環境を自ら『考』え、効『率』よく働くことができる、それが「CO-RIZ(考率)LABO」の在り方である。

オカムラのCo-Riz LABO。カフェスペースではいつもイベントが開催され、社員だけでなく外部との共創・交流でも活用されている。

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