
REPORT
2024.12.17
【イベントレポート】「~他人に目標を立ててもらうワークショップで自分のはたらく価値観に気づく~はたらくWell-being×タニモク」を開催しました
他人に目標をたててもらう「タニモク」メソッドを用いて“はたらくWell-being”について考えるイベントを東京&大阪で同時開催! 当日の様子をレポートします。(2024年12月17日開催)
2024.12.17
他人に目標をたててもらう「タニモク」メソッドを用いて“はたらくWell-being”について考えるイベントを東京&大阪で同時開催! 当日の様子をレポートします。(2024年12月17日開催)
働く環境を変え、働き方を変え、生き方を変えることをテーマに掲げるWORK MILL(ワークミル)プロジェクトでは、「はたらく」の多様な可能性を探るイベントを開催しています。今回は、他人に目標をたててもらうという、従来とは異なる新しい目標設定手法として注目を集める「タニモク」のメソッドを用いて参加者に自身の“はたらくWell-being”について振り返ってもらい、参加者同士で学び・より深く考えてもらうことを目的としたパーソルホールディングスが手掛けるワークショップ「はたらくWell-being×タニモク」を開催しました。 さらに今回は、東京の共創空間Seaと大阪の共創空間beeの2つの会場をtonari(トナリ)※を活用してつなぐことで、東京・大阪での同時開催をしました。
タニモクはパーソルキャリア株式会社が企画運営するワークショップで、利害関係のない人(=他人)同士で、3人ないし4人1組のグループとなり、お互いの目標を立てあうワークショップです。1人(主人公)が自分の現状を紙に書いて他の人に説明。他の人は自分がその人になったつもりで、「わたしが○○さんだったら、こんな目標をたてる」と提案します。
「他人に目標を決めてもらう」と掲げていますが、正しくはグループメンバーから目標を提案してもらい、最終的には自分で半年後や1年後の目標を決めるというもの。「みつけてもらおう、自分の活かし方」というキャッチコピーからも分かる通り、キャリアや年齢、性別など、異なるバックグラウンドをもった第三者の目線から自分の強みを見つけてもらい、自分にはない視点で新たな自分自身の可能性を広げていくことが期待できます。
また、タニモクは提供元のパーソルキャリア株式会社から無償で公開されています。はたらく個人が自分の意思でキャリアや人生を選択する「キャリアオーナーシップ」支援を目的に、個人だけでなく、多くの企業や団体での研修に活用されています。そうした取り組みが評価され、2021年に「WORK DESIGN AWARD2021」、2022年に「心理的安全性AWARD 2022」を受賞しています。
当日は、タニモクプロジェクトの立上げに関わり、現在はタニモクアンバサダーとして活躍する小松由さんを講師にお招きし、参加者の皆さんと「はたらくWell-being×タニモク」を体験しました。
冒頭、タニモクの目的についてお話を伺うなかで小松さんは「タニモクは自分が直面している状況に、他人の能力、観点、知識を活かすことで視野を広げることができるだけでなく、自分の凝り固まっている先入観を壊すことも期待できます」と話し、タニモクによって自分自身の可能性を広げ、“はたらくWell-beingの向上”に繋げることができると紹介をしました。
参加者の皆さんは、あえて性別や年齢、職業などが異なる3人1組のチームに分かれてタニモクを体験。1人あたりの時間を、
①主人公がテーマを選んだ理由と状況の説明に2分、
②主人公への質疑応答に9分、
➂他の人が主人公の理想の姿を考え、目標をまとめるのに4分、
④他の人が主人公にプレゼンテーションするのに2人あわせて8分(1人4分)という時間配分で実施。
①では簡単な自己紹介に加えて、これまでの経歴や最近取り組んでいる仕事、そのほかプライベートで関心のあることや、自分が注力していることなど紹介。①については意識的に短く簡潔に話すことがポイントで、②の質疑応答で本人以外の人から独自観点でのヒアリングが重要になるのだそう。➂で他の人は本人になりきり、思い切り主観で目標を提示することで、本人の視点にはないエッジが立ち、インパクトのある目標が出やすくなります。
また、当日は“はたらくWell-being”にとって重要な7つのテーマのなかから、自分に適したテーマを参加者自身に選んでもらい、そのテーマ毎に用意された質問シートを活用して②の質疑応答を行いました。
当日は「フルテレワーク勤務で社内の人と関わる機会が少なく、仕事に対して達成感を感じにくい。社内イベントも少なく、出勤日であっても誰からもランチに誘われることもない。転職も考えているが、それが最適なのか迷っている」という本人の課題に対して、「出勤日に自分から同僚をランチへ誘ってみたり飲み会を企画して社内の人との交流機会を自分で創ってみるのはどうか」という意見や、「まずは自分から心を開くことで相手との心理的距離も近づくはず。社内の人ともっと関わりたいという悩み自体を、社内の人に相談してみるというのも良さそう」という目標提案から、転職という結論を出す前に自ら社内でアクションを起こしてみようという提案がされました。
別のチームでも「営業職から企画職に異動をして、自分が役に立てているのか、スキルが活かせているのかと感じることがある」という本人の現状に対して、「営業も企画も何でもできる便利屋になってみるのはどうか。営業の経験を活かした自分主導のプロジェクトを立上げてみたり、一緒に成果をあげてくれる仲間を社内外で集めると、ご本人にしかできない価値が生まれてやりがいも大きくなりそう」という目標提案がされるなど、本人の視点や発想にはなかった、新しい気付きと目標提案に参加者の皆さんは満足そうな様子がうかがえました。
イベントでは参加者の皆さんが初めて会った方同士にも関わらず、とても盛り上がっている様子が印象に残りました。人に言えずにモヤモヤしている感情を、他の人に聞いてもらえるだけでも心が軽くなるものだと思いますが、さらに本人のことを理解しようと寄り添い、自分事として考えてくれた目標提案は、自分に対する共感や承認であり、居心地の良さや安心感を感じる効果があるように思います。
タニモクは社内外のネットワーク形成やチームビルディングとしても有効で、最近は多くの企業や団体から依頼が届いているそうです。タニモクの公式サイトからも開催用のマニュアルが無料公開されているので、気になった方はぜひ社内やチームで開催してみてはいかがでしょうか。
テキスト:赤星 昭江
写真:株式会社ATOMica、株式会社オカムラ
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