
REPORT
2024.12.04
【イベントレポート】旅する“Sea”「"地元愛"がつなぐ地域と企業の新しい関係性とは?」を開催しました!
毎回さまざまな切り口をテーマに、ユニークで価値のある取り組みを行う企業をゲストにお招きし、みんなで学びながらCSRについて考えるシリーズ企画!今回は「地域活性化」をキーワードに、社員の地元愛を起点に周囲を巻き込み、会社として地域活動に取り組むゲストのお二人のお話を深堀りしました。その様子をレポートします。(2023年10月23日開催)
2024.12.04
毎回さまざまな切り口をテーマに、ユニークで価値のある取り組みを行う企業をゲストにお招きし、みんなで学びながらCSRについて考えるシリーズ企画!今回は「地域活性化」をキーワードに、社員の地元愛を起点に周囲を巻き込み、会社として地域活動に取り組むゲストのお二人のお話を深堀りしました。その様子をレポートします。(2023年10月23日開催)
働く環境を変え、働き方を変え、生き方を変えることをテーマに掲げるWORK MILL(ワークミル)プロジェクトでは、「はたらく」の多様な可能性を探るイベントを開催しています。いつもは共創空間「Open Innovation Biotope “Sea”」(ニューオータニガーデンコート3階/オカムラ ガーデンコートショールーム内)でイベントを開催していますが、9月から12月にかけてSeaがクローズ期間中のため、この期間は「旅する”Sea”」と題し、さまざまな場所に出張をしてイベントを開催しています。
昨今多くの企業が、様々なCSR活動に取り組んでいます。この#おもしろCSRシリーズは、ユニークで意義のある活動に取り組む企業をお招きし、実行に至るまでのプロセスや実感する効果などを深堀りするシリーズ企画です。
第1回のテーマは「地域活性化」です。個人の”地元愛”を原動力として、周囲を巻き込み、会社の取り組みとして地域活動を行っているお2人、株式会社ウエダ本社 いろどるチームリーダーの王智英さんと、株式会社フロンティアコンサルティング執行役員 デザイン部部長の稲田晋司さんをゲストにお招きし、トークを繰り広げました。
まずはフロンティアコンサルティングの稲田さんから、伊豆大島での取り組みについて紹介いただきました。
フロンティアコンサルティングは「働く人と働く場所の未来をつくる」をパーパスに掲げ、働く場作りにおける様々な業務をワンストップで対応するコンサルティングファームです。一方、伊豆大島は都心からおよそ120km南にある、豊かな自然や火山島ならではの地形などが魅力の伊豆諸島最大の島。東京の中心地に本社を構えるフロンティアコンサルティングと、都心から離れた洋上に浮かぶ伊豆大島。この2つをつないだのが、大島で生まれ育った稲田さんご自身でした。
「Izu-Oshima Co-Working Lab WELAGO」は行政が所有していた建物をフロンティアコンサルティングが改修し、自社のサテライトオフィスと地域のコワーキングスペースを兼ねる形で、2023年5月に開設されました。テレワークやワーケーション利用といった「働く」シーンだけでなく、島の人々の交流や小中学生の学びの場になるなど、地域の「営み」に溶け込むように施設が存在していることも、WELAGOならではの特徴とのこと。今後は、企業・自治体・教育機関などと連携し、自然資源や文化の保護と活用にも取り組んでいきたいと稲田さんは語ります。
次に、ウエダ本社の王さんから、京都府京丹後地域での取り組みについてお話しいただきました。
ウエダ本社は京都府京都市に本社を置く、働く環境の総合商社です。働く人にスポットを当て、企業・場・イベント・社会・地域など、様々な形で取り組みを展開しています。王さんご自身も京都市出身。現在は京都市から車で約2時間ほどに位置する与謝野町に移住し、2拠点生活で企業・地域に向けた活動を行っています。
「ATARIYA Tango Innovation Hub」は、長年地域に親しまれた元料亭をウエダ本社がリノベーションし、「丹後のイノベーションハブ」として2022年1月にオープンしました。地元にある資産・場の力・外部からの知恵という3要素が絡み合うことで、地域産業の発展に寄与しています。現在は丹後からローカル・ゼブラ企業の輩出や、地域の中小企業群が一体となって人材獲得・育成を進めるコミュニティとして地域の人事部といった支援サービスにも着手しています。
後半は、参加者のみなさんから事前に頂いた質問にお答えいただきながら、ゲストのお話をさらに深掘ります。
「プロジェクトを進める中で、困難だったことは何か?それをどう乗り越えたか?」という質問に対して、稲田さんは、「スタート地点に立つ前が最も我慢の時期だった。テレワークの推進・ワーケーションの拡大といった社会全体の流れが来るまではタイミングをひたすら待った。」と語ります。王さんは「会社として取り組むからには”仕事をつくる”という視点が必要だった。行政や地元企業と連携を深め、下地の関係づくりを大切にした。」とのこと。実際に与謝野町へ移住したことで、地域住民の方々に本気度を見ていただけたのかもしれないとも語りました。
続いて「都市部と地方とのコミュニケーションはどのように行っていますか?」との質問が。
イベント会場であるフロンティアコンサルティングの東京オフィスと、伊豆大島のWELAGOには、“tonari”という遠隔コミュニケーションツールを設置しています。互いの様子が等身大サイズで映っており、まるで“となり”にいるかのように、空間を共有しているようなコミュニケーションをとることができます。東京と伊豆大島間の打合せをtonariを活用して行うことも多々あるとのこと。
最後に「個人のWILLと会社のWILLの重なりを見つけるにはどうしたらよいか?」という質問に対しては、「大前提として、会社のWILLを社員個人が自分の言葉で解釈できていることが大事。それでも上手く重なりが見つからなかったら、副業や兼業制度を活用して別のフィールドで始めてみても良い。その取り組みを会社が認めてくれることで、後からストーリーに乗せることができるかもしれない。」と語る王さん。また稲田さんは「まずは会社側が財務活動だけでは生み出せない、非財務活動が生む価値を認識すること。その上で、地域・会社・自分・家族など、関わる全ての人たちにとって“幸せ”な取り組みになっているかを意識してみてはどうか。」と語りました。
モデレーターを務めたWORK MILLの宮野さんは「個人のやりたいという気持ちが起点となって始まる活動には執念がある。だからこそ、結果として質の高い取り組みになり、会社も地域も自分自身にとっても価値を感じられる結果になるのだろう。私も自分の地元である北海道でも何かやってみたい!」と話しました。
イベント後の懇親会では、tonari越しに東京と伊豆大島の参加者間で交流する場面も!「次はリアルでお会いしましょう」という会話が生まれていました。参加者からは「新しいコトを実現するまでのリアルなプロセスを聞けた」「二社の企業背景や考え方が異なる中で、同じようなベクトルで社会認知度を高めていて興味深かった」といった声があがり、大盛況でイベントは終了しました。
WORK MILLでは「はたらく」の多様な可能性を探るべく、今後もあらゆるイベントを開催していきます。気になるイベントがあればぜひご参加ください。
テキスト:株式会社オカムラ
写真:株式会社オカムラ、株式会社フロンティアコンサルティング、株式会社ウエダ本社
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もし少しでも「ピン」ときたら、お気軽にSeaにおたずねください。